interview

仕事をする上で
大切にしていることは
何ですか。
私は石川県予防医学協会の予防医学クリニックで内科外来、糖尿病専門外来、人間ドックの診察、各種読影業務を担当しています。予防医学クリニックという部署は、患者様や受診者様にとっては不安や緊張が伴いますので、できるだけ安心して、またリラックスして診察を受けていただけるような言葉かけや雰囲気づくりを大切にしています。
「仕事が忙しいから」、「自分のことより家族を優先したいから」というような理由で、ご自身の体調の変化を見過ごしたり、健康管理を後回しにしたりする方も少なくありません。自分自身の健康状態について目を向けていただき、一緒に改善や対策について考えていけるような診療のあり方やコミュニケーションのとり方を常に意識しています。
やりがいを感じるのは
どんなときですか。
私は前職で糖尿病の診療に関わっていました。当協会ではそうした経験を活かし、糖尿病専門外来を立ち上げるという、大きなチャレンジをさせていただきました。看護師の方に糖尿病療養指導士の資格取得を促進し、診療の充実を図るほか、管理栄養士と連携して療養・食事管理指導のサポートを行ったり、月に1度、予防医学クリニックで糖尿病教室を実施したりと、患者さんに寄り添った医療サービスを提供しています。健診や人間ドックから早期に糖尿病の治療につなげることができたときには、自分の知識やノウハウを患者さんの健康に役立てることができたという、医師としての喜びを感じます。
働く環境と
キャリアアップについて
教えてください。
私が石川県予防医学協に入職した理由のひとつに、仕事と育児と両立しやすい環境に魅力を感じたということがあります。実際、職場では「お互いさま」という助け合いの文化が当たり前にあり、子どもが急に具合が悪くなったり、学校の行事などがあったりする際は、勤務時間に融通を利かせてくれるので、とても助かっています。また診療に関する改善案や対策について相談できる同僚や上司がいることで、医師個人のスキルアップと予防医学クリニック全体のレベルアップが同時に実現できている実感があります。専門医取得体制も整っており、私自身は「糖尿病専門医」、「総合内科専門医」の資格を取得しました。今後も糖尿病診療をさらに充実させるとともに、健診や人間ドックを通して早期から生活習慣に対してはたらきかけることで、患者さんや受診者さんの健康増進の助けになっていきたいと考えています。
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