一般財団法人 石川県予防医学協会 料金一覧   フロア案内   アクセス・駐車場

HACCPとISO22000、FSSC22000の違い

 

2018年に食品衛生法が改正されHACCPの導入が制度化されると、HACCPのみではなく、「ISO22000」や「FSSC22000」という食品安全管理の手法に関する用語を耳にする機会も多くなるでしょう。

こういった食品安全管理の手法に関する用語が何を示すのか、その違いは何なのか、そして、自身の事業者にどれを適応させたら良いのかを確認することが重要となってきます。今回は、「ISO22000」と「FSSC22000」の概要を確認していきましょう。

 

 

■HACCP、ISO22000、FSSC22000の概要

 

◇HACCP

食品の安全性を担保するため、食品製造の各工程において、どこで異物混入や微生物汚染などの危害が発生するかを予測・分析して未然に防ぐ方法のことです。

食品規格(コーデックス)委員会より発表されて以来、世界各国にその採用を推奨している方法です。

 

◇ISO22000

品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001と食品安全管理の手法であるHACCPを内包したものが、食品安全マネジメントシステムISO22000という国際規格です。

HACCPを基にして、より安全なフードサプライチェーンが展開できるようになります。

 

◇FSSC22000

国際規格のFSSC22000は、ISO22000より更に前提条件プログラムについても手法を厳密に設定しています。また、追加要求事項により、食品安全対策等についても補っているところが特徴です。

 

 

■HACCPの特徴

 

従来の衛生管理の方法は、完成した食品に対して抜取検査等を行うことで、その食品の安全性を担保するという方法でした。

しかし、HACCPは食品製造の各工程に異物混入や微生物汚染などの危害が発生する要因を分析し、特に重要な工程は継続して監視することにより、その食品の安全性を担保することを目的とした手法です。

HACCPによる衛生管理の導入手順は、国際食料農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同規格を司るコーデックス委員会がガイドラインを作成しています。HACCPチームの編成や製造工程の現場確認、危害分析や記録方法の決定など、その「7原則12手順」が示されています。

 

 

■ISO22000の特徴

 

ISO22000は、「食品安全マネジメントシステム−フードチェーンの組織に対する要求事項」と定義されています。

HACCPの7原則12手順を基礎とし、ISO9001も取り入れた、食品の安全を確保するための国際規格です。

ISO22000の対象となるのは食品の製造過程だけではありません。

農業や漁業といった、食品の製造前段階に関わる事業や小売業などの製造後に関わる事業についてもISO22000の対象は広がっています。

このように、ISO22000は、食品に関連する事業者を対象とした国際規格となっています。

ISO22000は、品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001とHACCPの組み合わせにより、食品の流通全体を通じた安全管理のマネジメントを目的とした規格となっています。

 

 

■FSSC22000の特徴

 

FSSC22000は、ISO22000とは異なり国際食品イニシアチブ(GFSI)からベンチマークを受けたものです。

すなわち、ISO22000にISO/TS 22002-1又はISO/TS 22002-4(旧PAS220=食品製造における食品安全のための前提条件プログラム)を組み合わせたものになっています。

ISO/TS 22002-1は食品製造、ISO/TS 22002-4は食品用容器包装に適用される前提条件プログラムです。

どちらも追加要求事項として製品リコール(回収)の手順や食品防御・バイオテロリズムに関しての項目が追加されています。

FSSC22000では、より適切に管理を行うために独自の追加要求事項があります。

内容としては、サービスの管理、アレルゲンの管理、製品のラベル付けなどが挙げられます。

国際食品イニシアチブ(GFSI)が示している食品安全マネジメント、適正規範(GMP)、HACCP又はHACCPに基づく要求事項を満たしているのがFSSC22000なのです。

 

 

■まとめ

 

食品衛生法が改正され、食品業界全体にHACCPの導入が制度化されます。各々の食品等事業者は、取引先がどこまで要求するかなどを考慮して、自身がどの段階までの食品安全の仕組みを取り入れるかを検討する必要があるでしょう。

 

だからこそ、HACCP、ISO22000及びFSSC22000の特徴を知り、自身の会社に最適な食品安全の仕組みを導入することが重要となるでしょう。

 

※本記事の内容は、2018年7月現在の内容に基づいています。

安全で安心な食品を届けるために食のコンサルティングを始めませんか?HACCPでお悩みでしたらまずはお気軽にご相談ください。詳細はこちら