北國新聞 平成11年11月10日(水曜日)

(記事)
出張検診効果あり 乳がん発見率アップ
 
石川県予防医学協会が五月末に導入した乳がん専門の検査機器を搭載した検診車での乳がん発見率が顕著に上がっていることが九日までに明らかになった。同協会では早期がん発見は死亡率低下につながるうえ、乳房温存療法を選択できる可能性が増し女性の精神的ダメージを減らす効果が期待できるとしている。十七日に横浜で開かれる乳がん学会で成果を発表する。
この検診車はX線で乳腺を撮影する装置「マンモグラフィ」を搭載した乳房検診車で、従来の視触診では分からなかった微小がんの発見が可能となる。マンモグラフィ自体は県内の病院でも導入されているが、検診車に搭載して検診に回るのは同協会だけとなっている。
県予防医学協会では五月末の検診車導入後、協会事業として三町と一組合の健診にマンモグラフィを用いて効果を検証した。
このうち二町で視触診とマンモグラフィ診断の結果を比較したところ、視触診から精密検査に回され、がんが発見されたのは一人、マンモグラフィからは五人に上った。うち三人は五ミリ以下の微小がんだった。発見率は視触診が0.2%、マンモグラフィが1.1%となった。
県予防医学協会がん検診センターの村俊成所長は「新しいマンモグラフィは精度が良く、0.2ミリの超早期癌も見つけることが出来、女性にとって朗報となる」と話している。
県予防医学協会では、県内十一市町村と組合・企業など六団体の健診を請け負っており。十年度の乳がん検診受診者は五千八百九十人に上っている。




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