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HACCP導入は従業員教育にも役立つ?

食品衛生法の改正によるHACCPの導入が制度化される中で、「本当にHACCPを導入することで効果があるのだろうか」と疑問を持たれている方もいるでしょう。

時間と費用をかけてHACCPを導入したにもかかわらず、何の効果もなければ、当然やる気も起こりません。

確かに、HACCPの認証・認定を取得して、自社のブランド化を図り、競合他社との差別化によって売上をアップさせるという方法も考えられますが、HACCPの導入の効果というのは、そうした表面的なものだけなのでしょうか?

そもそも、HACCPは食品の安全管理のための手法であるため、その本質から生じるHACCPの効果を再度確認することが大切です。その効果の一つとして「従業員教育による衛生意識の向上」が挙げられるでしょう。

 

 

■HACCP制度化への動き

 

平成30年、食品衛生法の改正によってHACCPの制度化が決まりました。今後、改正食品衛生法が施行され、3年程度の猶予期間で、原則として全ての食品等事業者がHACCPに基づく衛生管理を導入していくことになります。

今後は、大規模な食品等事業者だけでなく、街の飲食店などの小規模食品等事業者にもHACCPの考え方に基づく衛生管理の導入が進んでいきます。

そのため、国は研修会を開催したり、手引書を作成・公開したりして、HACCPの導入を普及・推進しています。

 

 

■HACCPの導入には従業員の理解が必要

 

HACCPを導入するときに重要になるのは、5Sなどの従業員教育です。ただ単に、HACCPが制度化されたからという理由だけで従業員教育を行っても、効果的なHACCPの運用はできないでしょう。

従業員には教育を通して、「なぜこの作業が必要になるのか」という本質的な理由を理解してもらう必要があるからです。そして、必要な作業を正しく進められなかったときには、「なぜ正しく進められなかったのか」を話し合い、改善策を一緒に考えていく環境作りが必要です。

こういった作業を繰り返し行うことで、従業員の一般的衛生管理やHACCPに対する理解度が向上し、事業所自体の衛生レベルの向上にもつながっていくのです。

 

 

■HACCP導入への理解が従業員教育につながる

 

先に述べたように、HACCPを導入するときにはその前提である一般的衛生管理を見直す必要があります。したがって、5Sを中心とした従業員教育も再度行うことになります。こうした従業員の衛生管理への理解を高める教育を行うことにより、職場の衛生環境のレベルも向上し、それが自社製品の品質向上にもつながっていくのです。

また、先輩の従業員が後輩の従業員やパート従業員へ教育を行うことにより、社内のコミュニケーションも活発になり、次に続く従業員の育成にもつながっていくでしょう。

 

 

■まとめ

 

HACCPは衛生管理の手法であり、一般的衛生管理の上に成り立つものです。HACCPを効果的に運用するためには、HACCPで行う工程等を理解した従業員が欠かせません。そのためにも、従業員への教育を繰り返し行い、「なぜこの作業が必要なのか」という理解を浸透させることが重要です。

こうした地道な従業員教育が職場の衛生環境を向上させ、結果として自社製品の品質向上につながっていくのです。

 

※本記事の内容は、2018年7月現在の内容に基づいています。

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