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食品防御(フードディフェンス)を取り入れるには

近年、中国産の冷凍餃子から農薬の混入が発覚し、さらに、国内大手食品メーカーでも農薬混入事件などが起こりました。

こうした食品に対する意図的な異物の混入などを防ぐための考え方や取り組みを、食品防御(フードディフェンス)といいます。今回は、その食品防御(フードディフェンス)について詳しくご紹介していきます。

 

 

■食品防御(フードディフェンス)とは

 

食の安全(フードセーフティー)とは、食品の供給過程における危害要因を分析・管理し、危害要因による微生物汚染等を防ぐことで、食品の安全性を担保するという考え方です。

食品の供給過程において、意図的な危害が加わらないことを前提条件としています。

それに対し、食の防御(フードディフェンス)とは、意図的に危害が加えられる可能性がないとは言い切れないことから、食品の製造環境を守ることで、食品の安全性を担保するという考え方です。食品の供給過程において、意図的に危害が加えられる可能性があることを前提条件としています。

 

 

■食品防御(フードディフェンス)の評価方法

 

食品防御(フードディフェンス)は、どのような観点から評価することが適切なのかを確認しましょう。

 

1.CARVER+Shock法

CARVER+Shock(カーバー・プラス・ショック)法とは、フードサプライチェーンの各工程における危害に対する脆弱性を評価する方法のことです。

Criticality(危険性)、Accessibility(アクセスの容易性)、Recuperability(回復力)、Vulnerability(脆弱性)、Effect(影響)、Recognizability(認識のしやすさ)、Shock(衝撃度)の評価項目の頭文字に由来しています。

 

2.ALERT

ALERTとは、フードディフェンスに対する取り組みのためのプログラムのことです。企業のマネージャークラスへの認知度向上に使われています。

Assure(保証)、Look(注意・監視)、Employee(従業員)、Report(報告書)、Threat(脅威)の取り組み項目の頭文字に由来しています。

 

3.FIRST

FIRSTとは、フードディフェンスに対する取り組みのためのプログラムのことです。企業の従業員教育の推進に使われています。

Follow(会社のフードディフェンスプランとその手法に従うこと)、Inspect(施設やその周辺を調査すること)、Recognize(いつもと違う点を見逃さずに認識すること)、Secure(すべての原料、製品の安全を確保すること)、Tell(異常や不審者に気が付いたら上職者に情報を伝えること)の取り組み項目の頭文字に由来しています。

 

 

■どうすれば人為的危害を防げるか?

 

食品防御(フードディフェンス)を考えるとき、自社で全ての範囲の危害を分析して、それを管理することは不可能に近いと言われています。どの範囲でどの程度の取り組みをすれば良いのか、外部のコンサルタントに相談することも1つの良い方法と言えるでしょう。なぜなら、外部のコンサルタントは、食品防御(フードディフェンス)の最新の知識を持ち、どの範囲でどの程度の取り組みをすれば良いかという経験的知識も持ち合わせているからです。

 

 

■まとめ

 

人為的危害から食品を守るためには、食品防御(フードディフェンス)の取り組みを行う必要があります。どの範囲でどの程度の取り組みが必要であるか、外部のコンサルタントに相談し、自社で可能な食品防御(フードディフェンス)の体制を整えることが重要となるでしょう。

 

※本記事の内容は、2018年5月現在の内容に基づいています。

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