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食品工場の害虫・そ族(ネズミ)対策を徹底するには

食品工場がゴキブリ、ハエ、ガなどの害虫及びネズミを駆除し、発生を予防するためには、どのような取り組みをする必要があるのでしょうか?

そもそも、ゴキブリやネズミなどを駆除しなければならない理由は、これらが食品に大きな害を及ぼすおそれがあるからです。たとえば、食中毒菌等の病原菌を伝播したり、商品や原材料を食べる食害を発生させたりします。また、害虫自体やネズミの糞・毛が異物として商品に混入し、クレームの原因となることもあります。

「食品に害虫が混入していた」などといったクレームが出ないようにするためにも、自社で害虫・そ族対策の仕組みを構築しなければなりません。今回は、害虫・そ族対策の仕組みの構築について確認していきましょう。

 

 

■食品工場で発生する害虫・そ族(ネズミ)

 

食品工場の害虫は、工場内部で発生する「内部発生昆虫」と工場の外から侵入してくる「外部侵入昆虫」という2つのタイプがあります。内部発生昆虫は、チョウバエ類やノミバエ類などのように湿潤環境で生息するものとシバンムシ類やカツオブシムシ類などのように乾燥環境で生息するものがいます。外部侵入昆虫は、ユスリカ類やクロバネキノコバエ類などのような飛翔性のものとクモ類やアリ類などのような歩行性のものがいます。また、ネズミも、ドブネズミやクマネズミなど種類によって行動範囲に差があります。

害虫・そ族対策を行うときは、それぞれの特徴に合わせて的確に対応できるよう、こうした害虫やそ族の性質を理解しておくことが重要です。

 

 

■駆除するにはどうしたら?

 

害虫やそ族を駆除し、発生を予防するためには、害虫やそ族に対しての「防御力」とも言える有害生物管理の建物構造と仕組みをしっかり把握し、改善・運用していくことが重要となります。

「防御力」には、建物構造に関するバリア機能、光・臭い・熱に関する誘引源コントロール、清掃に関する発生源コントロール、機械や設備に関するサニタリーデザインがあります。

食品工場の害虫・そ族対策では、環境にできるだけ負担を掛けないようにするために、薬剤の使用を最小限にし、フェロモントラップ(誘引捕獲)や捕虫器(捕獲器)の利用、清掃で対応することをお勧めします。

 

 

■今後の害虫・そ族(ネズミ)管理

 

食品工場内において、害虫・そ族の侵入・発生の危険性を評価するために、専門業者による診断調査を行い、防虫・防そ対策の仕組みを構築することが必要となります。

まず、診断調査の事前準備として、過去のデータや害虫・そ族の発生に関する情報、工場の構造に関する資料、防虫・防そ対策のルールなどを用意します。この事前調査が不十分であると、害虫・そ族の発生原因が特定されず、害虫・そ族の発生が繰り返し起こってしまうのです。

診断調査では、現場でのヒアリングを行い、清掃の状況と状態、工場休止時の情報を収集します。そして、この調査から発生する可能性がある害虫やそ族とその時期を特定し、その発生が繰り返されることを防ぐ仕組みを構築していくわけです。

これにより、その害虫・そ族予防の仕組みに「清掃の方法」などの従業員教育も入り、現場に落とし込んで運用していきます。

 

 

■まとめ

 

「食品に害虫が混入していた」などというクレームが来たとき、それだけでは大きな事故にならなかったとしても、会社自体の社会的信用度を落とすことにつながりかねません。

そうした事態を防ぐためには、食品工場の害虫・そ族管理をしっかりと行う必要があります。

害虫・そ族管理は、現場の診断調査や過去データなどから発生する害虫・そ族を特定し、更にその生態を把握したうえで、害虫・そ族管理の仕組みを構築していくことが重要となります。

 

※本記事の内容は、2018年5月現在の内容に基づいています。

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