VERO毒素産生遺伝子の検出 
腸管出血性大腸菌(EHEC)は出血性大腸炎の原因菌で、VERO毒素の直接作用により血性下痢を起こし、時には溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発し死亡する事もある危険な病原菌である。EHECの確定診断には分離菌におけるVERO毒素産生性の確認が必要である。
 当検査部では、EHECの疑いのある大腸菌を検出した場合、ELISA法によりVERO毒素産生性を検査している。毒素の産生が確認された場合には、大腸菌の血清型を検査するとともに、さらに、PCR法によりVERO毒素の型がVT1であるかVT2であるか、あるいは両方産生型であるか検査を行っている。

検査方法

 

検査材料;糞便から分離培養された大腸菌
検査方法;Polymerase chain reaction(PCR)法
VERO毒素の特異的DNA断片を増幅させ、アガロース電気泳動法で増幅産物を検出する方法。

 


*VERO毒素検出のためのPCR条件
95℃ 4′
 ヨ
[94℃ 45″→ 55℃ 1′→ 72℃ 1′]2cycle
 ヨ
[94℃ 30″→ 55℃ 30″→ 72℃ 30″]23cycle
 ヨ
72℃15′
 ヨ
4℃ 
**使用サ-マルサイクラ-:PERKIN ELMER GeneAmp PCR System 9600-R
***PCR反応後、増幅産物をアガロース電気泳動して増幅産物を確認する。VT1産生型では811bp、VT2 産生型では471bpの位置に増幅産物が確認される。


Last up date 27/2/00