正常尿中にも一日に40-80mg/dl程度の蛋白が排泄されていますが、基準値以上の蛋白が尿中に出現する場合にはいろいろな理由があります。まず、低分子蛋白が増加する場合があります。腎臓そのものに異常は認められなくとも、小さな蛋白成分が血中に増加すると腎臓の糸球体の"ふるい目"を容易に通過して尿中に移行します。小さな蛋白成分が増加する原因として、肝臓からの糖蛋白が増加する場合、腫瘍などによる異常蛋白が作られる場合、また、最も多いのが、体内細胞の破壊によってヘモグロビンやミオグロビンなどの低分子蛋白が増加する場合があります。過度の運動後などに蛋白尿が認められるのはこのためです。また、腎・尿路系に障害がある場合にも尿蛋白が認められます。腎臓でのろ過機能に炎症などの病変による
障害や腎での血流の停滞がある場合、また、腎・尿路系をとりまく血管やリンパ管が破綻した場合にも蛋白尿が認められます。