腎・尿路系の病変のために出血がある場合や、血中で赤血球が大量に破壊されたりした場合(溶血)、尿中に赤血球やヘモグロビンが排泄されると、血尿やヘモグロビン尿となります。0.1
%の血液の混入により、肉眼的に血尿(赤色を呈し、尿が混濁)として認められます。
他の検査との関連
血尿も蛋白尿も、ともに重要な所見です。特に両方が陽性を示す場合は、全ての尿路疾患疾患を考慮した鑑別診断が必要になります。
また、尿中にヘモグロビンが検出された場合には、尿沈渣検査も行い、赤血球が認められるかどうか確認する事が重要です。顕微鏡400倍の倍率で、尿沈渣中に赤血球が1視野に5個以上みられる場合は、一応病的血尿と考えられ、膀胱炎などの尿路感染症や結石、あるいは悪性腫瘍や腎炎、特発性出血を疑った検査を行います。ただし、女性の場合は性器出血の可能性も考慮する必要があります。
潜血反応が陽性でも、尿沈渣所見で赤血球が認められないケースもあります。こうした場合では、生体内で血管内溶血が起こっているヘモグロビン尿か、あるいはミオグロビン尿を考えた方が良いと思われます。