血 液 像


検査材料 血液
検査方法 自動血球計算器法 目視法
血液像の検査とは

各血球の形態を観察し、形態変化、白血球分類の異常、異常な細胞の出現などの有無を顕微鏡で調べる。血球の数だけでなく、形態を調べることによって、白血病などの血液疾患や、他の全身性疾患の診断に重要な情報を得ることができる。特に、白血球分類は多種疾患の存在や、重症度、予後、治療方針などの判定に重要である。


異常値の臨床的意義

好中球は、細菌をはじめとする異物を貪食・殺菌する作用があり、感染症、炎症、ストレスなどで増加し、ウィルス感染症や再生不良性貧血などで減少する。また、急性白血病では、異常な白血病細胞がふえ、正常の好中球が減少する。好酸球はアレルギー疾患や寄生虫疾患に,好塩基球は慢性骨髄性白血病やアレルギーで増加する。リンパ球には体液性免疫をつかさどるB細胞と、細胞性免疫を担当するT細胞があり、T細胞は腫瘍細胞を傷害したり、ウィルス感染の防御、細菌・真菌・原虫感染などの防御、移植拒絶反応、B細胞からの抗体産生の調節などを行う。B細胞は抗体を産生し、種々の免疫グロブリンを分泌している。ウィルス感染症や慢性リンパ性白血病で増加し、初期の急性感染症や悪性リンパ腫で減少する。単球は異物の貪食ならびにリンパ球にその情報を伝達し、細胞性免疫のうえで重要な役割を果たしており、慢性感染症(マラリア、結核、梅毒、心内膜炎など)などで増加する。また、生後1か月から1年の間はリンパ球が多く,その後は好中球が増えて、思春期には成人のレベルになる。
 赤血球は健康人ではほぼそろい、変形もないが、貧血があると大小不同や奇形などの形態異常がある。巨大血小板やEDTA凝集による,血小板の偽減少症の有無を確認する。


他の検査項目との関係
 疑われる疾患の判別が可能な検査(特殊染色、染色体分析など)、骨髄穿刺検査を行う。


last up date; 01/04/00