H B s 抗体


検査材料 血清
検査方法 粒子凝集反応(Paticle Agglutination PA法)
基準値  (-)

HBs抗体はB型肝炎ウイルス(HBV)の外被の抗原に対する中和抗体である。B型肝炎ウイルス(HBV)が感染すると、生体はHBVが異物(非自己)であることを認識し、免疫学的反応によりHBs抗体を作る。HBs抗体が陽性(+)であるということは、過去の感染を意味している。日常臨床上、患者に対してHBs抗体を測定する意義はあまり大きくない。キャリアにおいてはHBs抗原が陰性になり、HBs抗体が陽性であれば、臨床的な”治癒”とみなしてよい。


感染予防

医療従事者の場合、HBVの感染予防のため、HBVワクチンを接種する。HBs抗体価が高ければ、ワクチン接種を行う必要はない。HBVワクチン3回接種後HBs抗体陽性になれば免疫が成立したと判定される。(16倍以上の抗体価の上昇が望ましい。)その後6ヶ月〜1年ごとにHBs抗体価の推移を観察する。


異常結果の臨床的意義

HBs抗体陽性者は、過去にHBVの感染をうけたものであり、なんら追加する検査項目はないが、医療従事者は、年一度程度の定期検診をうけ、HBs抗体価を測定するのが望ましい


他の検査項目との関連

HBVワクチン3回接種後約10%の人はHBs抗体が出現しないといわれている。これらの無反応者に対する対策について一定の見解はないが、たとえば、ワクチンの種類をかえてみるとHBs抗体が出現することもある。また、HBc抗体のみ陽性の例ではHBs抗体反応がみられないことがある。(HBc抗体のみ陽性の例もHBVに対する防御能を有している。).


last up date; 00/04/20